2016.02.05

【即ぶら】文化庁メディア芸術祭

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ぶらりアート・番外編

 

2016年2月4日(木) 西東十一

 

節分を過ぎて立春も過ぎた。今年に入ってから寒い寒いと言う癖がついてしまい、それが理由かはわからないが、出かけることがつい億劫になっている。だからというわけではないのだが、以前から気に気にかけていた「文化庁メディア芸術祭」を見に国立新美術館へと足を運んだ。
国立新美術館は通常、[東京・六本木]とカッコ付きで表記されたりする。しかし、乃木坂駅を使うことが多く、あそこは六本木じゃなく乃木坂じゃないかと、失礼な話いつもそう思う。

 

ph_新美術館
 

さて、タイトルの頭に文化庁などと付いて、いささか堅苦しい感じがするこの催し。部門が、アート、エンターテインメント、アニメーション、マンガの4つに分かれており、国内外からの4,417作品の応募から選ばれた「受賞作品展」がメイン会場の新美術館で行われている。

 

各部門の名称はどれも聞き慣れた言葉ではあるけれど、では、どんな作品なのかと問われると「アート」、「エンターテインメント」部門については想像が及びにくい。「多彩な表現に出会う12日間」とパンフレットに書かれている通り、どの作品も制作手法も表現も多彩だ。それだけ絵筆としてのデジタルツール、キャンバスとしてのデジタルメディアが、今日では多種多様化したということなのだろう。

 

アート部門は、文字だけを見るとペインティングや立体の作品を想像してしまうが、そうではない。かといってデジタル作品と言ってしまうと、それも浅い感じがしてしっくりこない。作品のコンセプトはもちろんのこと、手法や最終表現が作品ごとに異なり、作家が試行錯誤しそこへ辿り着いたその道のりに想像を巡らせれば、いっそう作品を楽しんで見ることができるに違いない。
エンターテインメント部門は、インスタレーション作品だけでなくゲーム性の高いインタラクティブな作品など、これもまた幅が広い。リアルタイムで発信側と受け手側に相互関係が生まれるカテゴリーと言えばいいだろうか。

 

この芸術祭。期間がそう長くはない。開催は、バレンタインデーの日曜日まで。
大規模なイベントや展示会の賑わいや盛り上がりもいいが、国立新美術館という落ち着いた空間で、比較的若いこれからの作家の作品を、気のおけない人を誘ってゆったり鑑賞してみてはいかがだろうか。

 

◇ 第19回 文化庁メディア芸術祭 ◇
会期:2016年2月3日(水)〜2月14日(日)
   2月9日(火)休館
会場:国立新美術館、TOHOシネマズ 六本木ヒルズ、スーパー・デラックス、
   セルバンテス文化センター東京
入場料:無料
http://festival.j-mediaarts.jp/