- 2014.11.13
ケイト・スペード『STYLE -スタイル-』
ケイト・スペード 著
今回は、友華乃のお気に入りの本のご紹介です。
「綺麗だね。」「可愛いね。」「セクシーだね。」
女性は誰でも男性からこう言われたいと思っています。中には綺麗に見せることを諦めた女性もいますが、そういう人にも勇気の出る本がこのケイト・スペード『STYLE -スタイル-』です。
ケイト・スペードさんは、ケイト・スペード・ニューヨークの設立者で現在もファッションデザイナーとして活躍しています。バッグを主力商品に持ち、その他にもテーブルウェア、寝具などのホームアクセサリーに加え、シューズ、アイウェア、ステーショナリー、化粧品など広い範囲のプロダクツを世界中で店舗展開し女性の間では人気のブランドです。
ケイトさんの本はシリーズとして発行され、他にも『MANNERS -マナー-』、『OCCASION -おもてなし- 』など女性の品格を上げるためのハウツーを可愛いイラストを混じえて紹介しています。本はケイトさんが人々や自分の経験から受けたインスピレーションをもとに、彼女の夫をはじめとする仲間たちの手によって完成されました。シリーズの中でも私は『STYLE -スタイル-』が1番好きです。著名人の名言やイラスト、ちょっとした雑学、色の組み合わせ方、オススメの本・映画・美術・建築、TPOに合わせたファッション、アクセサリー、洋服のお手入れ法まで様々な「スタイル」に関するノウハウや情報が盛りだくさんだからです。
私はこれまでに20回は読んでいるんじゃないかと思うほどで、何度読んでも新しい情報を得られる気がして飽きることを知りません。さらに、ケイトさんの女性たちに対するアドバイスは、もっと頑張らなきゃ!と美意識の炎をメラメラと燃やしてくれます。燃やすというよりも私にとっては火をつけてくれる、と言い換えた方が正しいのでしょうか。
本の中でスタイルについて書かれている私のお気に入りの言葉を紹介します。
「ほとんどの女性にとって、スタイルは時間や経験とともに身についていくものです。その第一歩は自分を知り、自身を持つこと。自分を取り巻く世界、つまり本や映画、芸術、音楽、旅行、そして何より自分以外の人々に目を向けることでスタイルは生まれてくるのです。」
この言葉から自分の位置を確認すると、私は「自信を持つ」から始まることになりそうです。27歳にしてこれからが自分のスタイルを見出す第一歩のようです。長くて?楽しい旅の始まりです。
他にも、デザイナーの視点から女性特有のスタイルの悩みまで答えてくれます。例えば、
「楽しみましょう。歩く“夢”になりましょう。上半身が痩せている人には、スパゲティストラップの服が、曲線美を自慢したいなら、スリットの入った服がおすすめです。胸の谷間がないですって?大丈夫、背中がV字に大きく開いている服を選びましょう。髪を上げるか、無造作な感じに仕上げます。これだけは気をつけてください。その靴で歩けますか?そのドレスで前屈みになれますか?」
(「SECTION ONE」より)
お洒落な靴を買うだけではダメなんですね。せっかくの靴が自分のスタイルを台無しにしてしまうこともあるなんて・・・。勉強になることばかりです。
この本はスタイルだけに留まりません。サングラスのページでは、1960年代にファッションアクセサリーとなって今でも人気がある「レイバン」のブランドの始まりについて書かれています。元々はパイロット用に作られたもので、パイロットがたびたび下にある計器パネルを見るため、フレームを目の下でカーブさせた仕様にした、と。お洒落アイコンのレイバンの起源は、実用性を求められていたものとは知らなかったです。ブランドの始まりを知ることで物の選び方も変わってきそうですね。このように「へー」と思うような雑学もたくさん織り込まれています。
いくつかのページを見て分かる通り、イラストがとてもキュートですね。この本が全体的に可愛い~と思うのはヴァージニア・ジョンソンというアーティストがキーでしょう。 ヴァージニアさんの絵は私好みのタッチなんです。色彩に富んでいるので、絵を見ていると休暇で外国を訪れたときに目にする真新しいハイセンスな物や事に触れている気分になります。この本を紹介したかったのもイラストの可愛さが1つの理由です。
「意のままに、臆せず、どんどん冒険しましょう。」と話すケイトさん。プロが投げかけてくれる優しくて心強い言葉は、読んでいるだけで心が温かくなります。あなたに、もしコンプレックスがあるなら、この本を読むことでスタイルに不安なあなたの背中を押して解決してくれるかもしれません。女性がキラキラと輝いて見えるのは内なる自信という美しさが、外見に反映されているのですね!自分らしい「スタイル」を見つけよう!この本を読んでから冒頭で紹介した言葉の中にある「自信を持つ」の第一歩を私も踏み出せたような気がします。ケイトさんの本のおかげで「綺麗になる!」と決心できた友華乃でした。
『ケイト・スペード「スタイル」 – STYLE – 』
著者:ケイト・スペード
編集: ルース A. ペルタソン(Bespoke Books)、 ジュリア・リーチ(ケイト・スペード合同会社)
デザイン:アナ・ロジャース、アルバータ・テスタネロ(ケイト・スペード合同会社)
イラスト: ヴァージニア・ジョンソン
http://www.virginiajohnson.com/pages/about
発行所:ブックマン社
http://bookman.co.jp/shop/essay/4893085824/
日本語版初版発行年:2005年
出版社:Simon & Schuster社
http://books.simonandschuster.com/Style/Kate-Spade/9780743250672
ケイト・スペード(Kate Spade)
ファッションデザイナー。ミシシッピ州出身。NY市在住。アリゾナ州立大学でジャーナリズムを学んだ。卒業後にファッション雑誌『マドモワゼル』誌で働くようになり、1993年に夫のアンディとともに自分のブランド「kate spade newyork」を立ち上げた。主力商品のバッグ以外にも、テーブルウェア、寝具などのホームアクセサリーに加え、シューズ、アイウェア、ステーショナリー、化粧品にまで広がっている。
HP:https://www.katespade.jp/contents/about_us/history.php
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