2014.05.30

山内悠写真展『夜明け DAWN』

 
「夜明け」「富士山」「宇宙」
 
2014年5月26日(月曜日)午後2時半
 
 山内悠さんの『夜明け DAWN』を観に、渋谷のヒカリエまで行ってきました。
「友華乃ぶらりアート」の記念すべき第一弾は、上から行くべきでしょう。そう、「上」とはみんなが憧れる空の世界。「空」の世界は常に人気が安定している。職業をとっても、宇宙飛行士、パイロット、キャビンアテンダントは常に倍率が高く、その職業がなくなることは想像がつきません。建造物もホテルやビルなどが世界中で高さを競っています。いまでは観光地となっているマチュピチュや竹田城などのように、かつて人は山の上に住処を作り、その歴史は未だに謎が多く人気の観光スポットとなっています。こうやって考えてみると、人は常に空に近づこうとしているように思えます。
 
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 山内悠さんの写真展では、空の「夜明け」の瞬間をカメラでおさめた写真が展示されていました。富士山の山小屋に600日間住み込んで、定点撮影した東京の上空に広がる世界。一日のうちの数秒、ほんの数分の間でしか見られない光景で、奇跡的な瞬間が写された作品の数々です。天気が良い時の夜明けの写真は、神々しく黄色く輝いていて、太陽の光が雲に反射して綺麗です。風が強い時の夜明けの写真は、黒い雲が波を打ち、激しさの中にも太陽の光が赤と黒のコントラストを浮かび上がらせたとても美しい写真です。普段、地上から見ることのできない光景が広がっており、新しい空の顔をたくさん発見できます。そういえば、私も空をよく眺めていた時があったことを思い出しました。渡米する際に「悲しいときは空を見て。空はずっと繋がっているから」と、仲良しの後輩に言われ、落ち込むとすぐに空を見て元気をもらっていました。山内さんは、旅が好きで昔はよく旅の写真を撮っていたと話してくれました。
 
 以前から知り合いであったかのように話かけてくれた山内さんに、3つほど尋ねてみました。
 
友華乃:「天気は事前に調べて、予定を立ててから写真を撮られるのですか?」
山内さん:「いいえ。自分の生活の中に写真があり、自分の環境の中で写真を撮っている。例えば、昔であれば付き合っていた彼女を撮っていたし、旅をしていた時は旅で見た光景を写真に収めていた。この写真は、山小屋で5ケ月間暮らしていた時に、日常の中でカメラを構えただけなんだ。」
 
友華乃:「カメラを手に撮り始めたきっかけは、何ですか?」
山内さん:「中学生の時にクラスの写真集を作ることになって、親父のカメラがあったから、それを借りて撮影したのがきっかけです。」
 
友華乃:「苦難に遭遇した時、どうモチベーションを上げていますか?」
山内さん:「お金のことなんて考えずにやっていた。ローンでお金を借りてでも今やりたいか、やりたくないか、やり通すのか。どこまでもやりたいという気持ちがあれば、モチベーションなんて下がらない。下がっている時点で、それは本当にやりたいことではないんじゃないかな。」
 
 山内さんが本格的に作品制作に取り組んだのが2004年。私が日本を恋しく空を眺めていたのも2004年。なんだか偶然のようだと、勝手に親近感を抱いてしまった今日の「友華乃ぶらりアート」でした。

 
「(前略) 社会がどれだけ複雑になろうとも、どれだけ時代が目まぐるしく変化しようとも、この永遠に繰り返すこのリズムを創る未知なる大きな世界にただ存在している。そのように全てを捉えると僕たちもまた未知なる大きな存在であるという事に気が付く。 今、ここに在るということ。 それを改めて感じ、考えていただければ嬉しく思います。」 
引用:夜明け (新装版) / DAWN 山内悠 写真集

 山内悠写真展『夜明け DAWN』

 期間:2014年5月21日〜 6月2日
 時間:11:00 〜20:00

 場所:渋谷ヒカリエ 8/CUBE1.2.3

    東京都渋谷区渋谷 2-21-1 
 渋谷ヒカリエ8 階
 料金:無料

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山内悠 Yamauchi Yu         
1977年、兵庫県生まれ。
独学で写真をはじめる。
スタジオアシスタントを経て、2004年より
本格的に作品制作を続ける。
2010年、写真集『夜明け』(赤々舎)を刊行。 
HP:http://www.yuyamauchi.com/


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