2018.02.05

ぷんぷく堂

やすこな文房具 第七回
 

 雪がちらつく1月下旬、本八幡駅から少し歩いたところにあるぷんぷく堂を訪ねた。もともとは広告代理店やデザイン事務所に勤務していたという店主の櫻井有紀さんが開いたぷんぷく堂には、一風変わった特徴がある。
 


 

 それが「夜に開く文具店」だということだ。実際にぷんぷく堂の開店時間は月〜土曜(定休日の水曜を除く)の平日は基本的に17時、閉店時間はなんと22時という完全なる夜営業となっている。櫻井さん曰く、「文具店が夜開いていると面白いでしょ?」という理由から夜営業の文具店としてスタートしたのだとか。さらに夜には呑兵衛たちが思わず反応してしまうようなお店の名前入りの赤ちょうちんも店頭に吊るされるという、夜ならではの演出もセンスが光る文具店なのだ。
 


 

「もともと昭和の鉛筆を集めるのが趣味でした。気がついたら何百本になっていたのですが、当時はもったいなくて使えなくて、目で愛でて取っておいていたんです。その後子供の就職をきっかけに、集めていた鉛筆を売るお店を開こうと思い始めました。昔から夫といつかお店を開きたいねと話していたので。集めた鉛筆たちはそれぞれ80〜120円くらいのお求めしやすい値段で販売しています」
 

 集められた鉛筆たちはギリギリ昭和世代の私の心も擽られるようなレトロ可愛いものばかりだ。ちなみに昭和のもの以外の鉛筆も含め、ぷんぷく堂では鉛筆のダース売りはしていない。これは「ダースで鉛筆を買うのではなく、使い心地や触り心地を試してからお気に入りの一本を見つけてほしい」という櫻井さんの温かな思いから始まった取り組みなのだそう。
 


 

 また、ぷんぷく堂はは鉛筆だけでなく櫻井さんが考案し制作・販売したオリジナル文具も扱っている文具メーカーでもある。大人が使うペンケースにも入るように半分サイズでつくられた「半分鉛筆」や、万年筆やサインペンで書いても裏抜けしない競馬新聞の紙で作ったレポート用紙など、思わず「おっ」と目を釘付けにされてしまうような個性的文房具たちばかりだ。また、「第26回日本文具大賞」のデザイン部門でグランプリを受賞した、いろいろなアイテムを収納できるカラフルな「あなたのお道具箱」が店頭に並んでいて、実際に手に取ってみることができる。
 


 

 ぷんぷく堂は可愛らしく懐かしい昭和の鉛筆などや糸閉じノート、櫻井さんが選んだ文具だけを扱う夜の文具店だ。店内には思いがけない場所に引き出しが設置されており、それぞれの中に文房具たちと新鮮な驚きが詰まっている。小さい頃、アニメの影響で引き出しのなかに別の世界が広がっているかもしれないと心躍らせた人も少なくはないだろう。ぷんぷく堂には、そんな驚きとワクワク感との出会いの入り口がこじんまりとした空間にぎっしりと仕掛けられている。
 

 驚きとワクワク感が詰まった宝探しが体験できるお店でした。
 

文:橋詰康子 / 写真:西原樹里

 
 


 

ぷんぷく堂
千葉県市川市八幡5‐6‐29
営業時間:月火木金土17:00〜22:00、第1日曜・祝日12:00〜19:00
電話:047-333-7669(営業時間内)
http://www.punpukudo.jp/
 

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やすこが選んだプレゼント!
 


 

ぷんぷく堂で橋詰康子が選んだ文房具を抽選で1名様にプレゼントします。今回はぷんぷく堂オリジナル文具である半分鉛筆と過保護袋、市川市出身のイラストレーターであるさかざきちはるさん、JAGUARさん©︎とコラボしたそえぶみ箋2種をセットにした計4点となります。
 

応募要領
メールフォームの件名を「ぷんぷく堂」として、「お名前」、「メールアドレス」、内容欄に「送付先の郵便番号・住所」を明記のうえ、ご応募ください。
応募締切:2018年2月18日(日)
ご応募はこちらから!

※商品と賞品、および橋詰康子の色味は撮影条件等により実物と異なります。