- 2017.12.15
サブロ
やすこな文房具 第六回
何処へ行ってもクリスマスモード全開な12月初旬。「住みたい街ランキング」で毎年上位にランクインしている人気の街・吉祥寺も例にたがわずクリスマスソングやツリーが街に彩りを与えていた。
「おしゃれ」「落ち着いている」というイメージが今まで持っていた吉祥寺への印象だ。実は吉祥寺に降り立った記憶はここ最近のものにはないため、今回でおそらく初上陸となる。実際に吉祥寺駅の改札を抜け街に出ると、ふと「温故知新」という言葉が浮かんだ。今風の大型商業施設の周りに、ハモニカ横町や昔ながらの商店街が普通に軒を連ねていたからだろうか。この不協和音こそ吉祥寺の持つ魅力なのかもしれない。
師走のせいもあってか、どこか忙しなく歩いてしまうのは私だけではないはずだ。しかし駅から5分ほど歩くと、街の賑やかさも、自分の忙しない気持ちもどこか落ち着いてくる気がした。そんな喧騒に交じって歩いていると見逃してしまいそうな小さな雑居ビルの2階に、文房具屋サブロがある。
2004年に吉祥寺の路地裏で小さくオープンしたというサブロは、2010年から場所を移し、今では小さな雑居ビルの2階で営業されている。
「もともとオーナーの実家が京都で文具店を開いていて、サブロは「さぶろう」さんというオーナーの祖父の名前が由来となっています。活気のあるアーケードの商店街や井の頭公園、昔ながらのお店があるところが気に入りこの地で文房具店を開くことにしたそうです」
お店を訪れた日は平日にもかかわらず、たくさんの人でお店がにぎわっていた。お気に入りの文房具を見つけて友達と喜びを共有する若い女性連れから、懐かしさを語り合うご年配の方まで。各々目に留まる文房具への想いがほとばしり、胸に仕舞い切れなくなっているのかもしれない。それほどまでに実用的・個性的問わずさまざまな文房具や雑貨が小さなお店にひしめき合っていた。
今回お話を伺った藤原さん、長井さんは、ありきたりな言い方だが2人とも吉祥寺が似合う女性たちだと思う。どこか静かで温かく、笑顔に思わずホッとしてしまうような素敵さがあるのだ。彼女たちの雰囲気も相まって、お客さんも気負わず文房具に思いを巡らすことができるのかもしれない。同じ女性して見習うべきところが多いことは言うまでもない。
言ってしまえば「どこでも買える」のが文房具だ。スーパーでもコンビニでも、100円ショップでだって当たり前のように文房具は店頭に並んでいる。しかしふと目を奪われるような素敵な文房具に出会える確率は、きっとサブロの方が高いと思う。一人でももちろん楽しいだろうが、できれば「これ良いね」「あれも良いね」と語り合えるような大切な人と足を運んでみてほしい。
クリスマスシーズン、お店には小さな文房具をオーナメントとして飾り付けた可愛らしいツリーもお目見えしている。煌びやかなツリーに目がくらむ前に、ぜひ一度ご覧あれ。
誰かと思わず語り合いたくなる、やわらかな雰囲気のお店でした。
文:橋詰康子 / 写真:西原樹里
サブロ
〒180-0004東京都武蔵野市吉祥寺本町2-4-16 原ビル2階
営業時間:12:00〜20:00
定休日:火曜日
http://www.sublo.net/
やすこが選んだプレゼント!
サブロで橋詰康子が選んだ文房具を抽選で1名様にプレゼントします。今回は吉祥寺の非公式ゆるキャラの吉ぞうさんアイテムをメインに選びました。吉ぞうさんメモ、吉ぞうさん筋入り包装紙メモ(小)、吉ぞうさんボールペン ペロ イエロー、36オリジナルボールペン ペロ、サブロオリジナル文房具柄マスキングテープをセットにした計5点となります。
応募要領
メールフォームの件名を「サブロ」として、「お名前」、「メールアドレス」、内容欄に「送付先の郵便番号・住所」を明記のうえ、ご応募ください。
応募締切:2017年12月20日(水)
ご応募はこちらから!
※商品と賞品、および橋詰康子の色味は撮影条件等により実物と異なります。
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