2017.07.28

ネイチャーズベスト傑作写真展

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世界が見た、驚きと感動の大自然 ネイチャーズベスト傑作写真展
 

2017年7月6日(金)渡邉 理絵
 

─ 一枚の写真から広がる自然の姿 ─
 

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日比谷公園の広い敷地の一角に、三角の建物があるのをご存知でしょうか。
強い日差しに夏の到来を感じつつ、日比谷公園の深まった緑と美しく整えられた花壇を見ながら、その三角の建物に向かいました。100年以上の歴史を持つかつての「都立日比谷図書館」が生まれ変わり、2011年に図書館とミュージアム、アカデミー機能(日比谷カレッジなど)一体の複合文化施設に生まれ変わった「千代田区立日比谷図書文化館」です。
 

三角形の一角が出入り口になっており、1階が常設展示室と特別展示室に分かれているミュージアムのフロアです。2階と3階が図書フロア、4階は会議室や小ホールや特別研究室などがあるフロアです。図書館では珍しく本を持ち込めるカフェやレストランまで入っています。この多様なスペースに、建物の「図書文化館」という名前に納得させられました。
 

さて、「ネイチャーズベスト」とは、1995年にスタートした世界最大規模の自然写真のコンテストで、プロ、アマ問わず、世界中から寄せられる作品の中から優秀作品を選定して、アメリカのスミソニアン国立自然史博物館で展示、表彰するもの。今回、特別展示室で開催中の「世界が見た、驚きと感動の大自然 ネイチャーズベスト傑作写真展」では歴代の受賞・優秀作品から選りすぐりの作品約80点が展示されています。2015年からはネイチャーズベスト監修のもとアジア部門としてネイチャーズベストフォトグラフィーアジアもスタートしたり、公益財団法人世界自然保護基金ジャパン(WWFジャパン)も協力団体になったりと、活動はどんどん広がり、注目が高まっています。
 

まず、入り口を入り、迎えてくれるのは「野生動物 WILDLIFE」のエリア。
 

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©C.S.Ling / Nature’s Best Photography

 

この「ブタオザル」が水を飲んでいるのはマレーシアのボルネオ島。水の波紋やブタオザルの開いた口から写真そのものに動きが感じられ、まるで目の前でこの風景を見ているかのような気持ちにさせてくれる写真です。シンガポール出身のC.S.Ling氏の作品で「この川にはワニがたくさん住んでいるのに不安定な木にぶらさがった若い無邪気なブタオザル」と説明がありました。家族でいたようです。こうしたエピソードのおかげで一枚の写真で切り取られた風景の一部がその後ろに広がる広大な自然を感じさせてくれます。
 

次のエリアは「鳥、スモールワールド BIRDS、SMALL WORLD」「海の生き物 OCEANS」となっています。
 

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遠くから見てもインパクトがあり、惹きつけるのがこの「アオウミガメ」の写真です。
大きなパネルになっていることもあり、間近で見るとさらに迫力があります。まるで自分が海に潜ったかのようなちょうど下から見上げる視線の高さに展示されています。
アオウミガメの真っ黒な瞳の奥に広大な海の深さを感じられるようです。
 

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©Montse Grillo / Nature’s Best Photography

 

また、水の中でこんなに綺麗に撮影できるなんて!と感動してしまいました。今回の展示のキャプションにはすべて撮影に使われたカメラの種類が細かく書いてあるので、おもわず確認。こちらはCanon EOS 7Dに8-15mm 1/4L フィッシュアイレンズをつけ10mmで撮影したと書いてありました。ハウジングと呼ばれる水中撮影用のカメラのケースの種類も書いてあり、一眼デジカメを手に入れたばかりの初心者ながら、水中撮影用のカメラやハウジングに興味が湧きました。この作品はスペインのMontse Grillo氏がスペインのカナリア諸島で撮影したものです。
 

ディズニーアニメの「ファインディング・ニモ」に出てくるクラッシュのようで「タートルトーク」というウミガメのクラッシュが話をするアトラクションを思い出していると、隣にはニモのような「カクレクマノミ」の写真も。ニモが好きな子供も喜びそうなので、次は上の子と一緒に来ようと心に決めました。
 

下の子はというと、次のエリアの「愛らしい動物たち ANIMAL ANTICS」が気に入ったようです。思わず「かわいい〜」と言いたくなる写真がたくさん。案内をしてくれた担当の方が「他の展覧会と比べて一緒に来た人と話をしながら見る方が多いのもこの展覧会の特徴です」とおっしゃっていて納得しました。動物がなんとしゃべっているか考えてみようというコーナーもあり、そのフレーズにも「わかる!わかる!」と会話が生まれそうです。
 

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左)©Bob Gress / Nature’s Best Photography 右)©Tim Auer / Nature’s Best Photography

 
 

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「風景 自然のアート LANDSPAPES/ART IN NATURE」のエリアでは、ポストカードがあったら買いたくなってしまいそうな壮大な風景や、自然の織り成す不思議を感じさせてくれる写真が見られます。
 

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右)©Kevin Schafer / Nature’s Best Photography

 

この「オーロラとテント」の写真は、Kevin Schafer氏がカナダで撮影したもの。オーロラの神秘的な光、テントの前のキャンプファイヤーの光、星の光、さまざまな光の輝きが感じられる作品です。また、周りの雪の冷たさと、キャンプファイヤーの炎の熱さが対照的で、とても印象に残っています。
プロ、アマ問わずという「ネイチャーズベスト」は誰でも参加できるので自ら挑戦してみるという方法もありますが、まずはこの歴代の受賞作の素晴らしい写真から、自然の美しさや、動物の愛らしい瞬間を感じてみてください。
 

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日比谷文化図書館の2階には展覧会に関連する本のコーナーがありました。また、3階には、アート情報支援コーナーがあり、いろいろな展覧会のパンフレットがあったことにも感激しました。行きたかったけど行けなかった展覧会のパンフレットも!そのパンフレットをもう一度開きに、また夏休みに訪れようと思っています。
 
 

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「ネイチャーズベスト傑作写真展」の招待券をプレゼント!
本コラムの読者の皆さまに感謝を込めて、抽選で5名様に招待券をプレゼントします。メールフォームの件名を「ネイチャーズベスト」として、「お名前」、「メールアドレス」、内容欄に「送付先の郵便番号・住所」を明記のうえ、ご応募ください。
応募締切:2017年7月31日(月)
ご応募はこちらから
 
 

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会 期:2017年6月9日(金)〜8月9日(水)
時 間:平日10:00〜20:00、土曜10:00〜19:00、日祝10:00〜17:00
    (入室は閉室の30分前まで)
会 場:千代田区立日比谷図書文化館 1階特別展示室
入場料:一般300円、大学・高校生200円
    千代田区民・中学生以下、障害者手帳及び指定難病受給者証をお持ちの方及び付き添いの方1名は無料
http://hibiyal.jp/hibiya/museum/naturesbest2017.html
※7月10日に一部作品の展示替えあり