2017.09.07

トナリノ

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やすこな文房具 第四回
 

 少し前までは賑やかな街が好きだった。雑踏に揉まれ、チェーンのファストフード店で何をするでもなくただただ携帯電話をいじり時間をつぶしているだけで、今どきの都会の若者になれたような気がしていたのだ。何が良いのかわからないのに、安く派手な服を買いあさって身を固めていたのも今思えば擬態の一種だったのかもしれない。
 

 西荻窪は少し前の自分だったら魅力を感じることがない街だったと思う。スターバックスもなく、大きな商業施設もない西荻窪、それなのに今になってどこか懐かしいような気持ちでいられるのが不思議でならない。そんな西荻窪の駅を出てから居酒屋やラーメン店、チェーンのカフェが続く商店街の途中の小道を抜け、ひときわ静かな小道を進むと、こじんまりと佇む文房具店「トナリノ」がある。
 

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 道に面している部分が全面ガラス張りなので、店に入らずともちらっと目を向けただけで「ここ文房具店だ!」とわかる。しかしトナリノの魅力は外観だけでは測れない。一歩店内に入ると、おしゃれなものから実用的なものまで、さまざまな文房具が並んでいるのだ。
 

 “いつも隣に置いておきたい文房具”をコンセプトに、いつも身近に置いておけるものや愛着を持って使えるものをセレクトして店頭に並べているというトナリノ。見たことがある文房具もちらほらあるなか、鳥が描かれたアイテムがひときわ目に留まった。
 

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「豊島が鳥が好きなので、鳥のイラストが入っているアイテムは多いですね。なかにはお店をオープンする前に作っていたものもあるんですよ。ちなみに店のオリジナル商品であるポストカード、レターセット、シールなどのイラストはすべて豊島が担当しています。特に季節の絵柄を描いたポストカードはリピーターさんもすごく多い人気商品です」
 

 安田さん、豊島さんは大学~大学院で一緒に美術を学んだ仲で、在学時から一緒に仕事をしようと話していたという。その後卒業し、一度就職を経て文房具屋を開くことになったそうだ。
 

 また、トナリノでは定期的にワークショップを開催している。7月、8月は店内で子供や親子向けに催しており、今年は木粉粘土を使ったマグネットやくるくるモビールなどを制作したそうだ。夏休み以外にも母の日、父の日などといった特別な日にはルミネ荻窪店でお店の文房具の移動販売を兼ねたワークショップを開催しているそうなので、興味がある方はぜひチェックしてみてほしい。
 

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 トナリノには今どきのセレクトショップのようなおしゃれなアイテムだけが並んでいるわけではない。小学校の時筆箱に入っていた分度器や定規、鉛筆といった実用的な文房具も店頭ではどっしりと腰を据えているのだ。それがすごく「文房具屋」らしくて、同時になぜか西荻窪らしさも感じた。
 

 どこまでも開放感があるお店でした。
 

文:橋詰康子 / 写真:西原樹里

 
 

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トナリノ
〒167-0053東京都杉並区西荻南1-18-10
営業時間:11:00~20:00
定休日:第1・第3水曜日
電話:03-5941-6946
http://tonarinobungu.web.fc2.com/
 
 

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やすこが選んだプレゼント!
 

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トナリノで橋詰康子が選んだ文房具を抽選で1名にプレゼントします。今回はカラフルな色画用紙とドイツの文具メーカー「LYRA(リラ)」の色鉛筆12色、豊島さんがイラストを手掛けている鳥のシール3枚(ヤツガシラ、アオバズク、オニオオハシ)をセレクト。さらにトナリノオリジナルロゴ入りの鉛筆をセットにした計6点となります。
 

応募要領
メールフォームの件名を「トナリノ」として、「お名前」、「メールアドレス」、内容欄に「送付先の郵便番号・住所」を明記のうえ、ご応募ください。
応募締切:2017年9月27日(水)
ご応募はこちらから!

※賞品に、トレーと橋詰康子は含まれていません。

 
 


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